がん予防と漢方薬⑤
では、がんの予防についての続きです。がんの転移の予防の鍵は、血管の内皮の細胞が合成する「 PGI2 」という物質が大切になります。
PGI2は、直接に、がん細胞を制御し、がん患者の免疫反応を高め、がんの転移を抑えることが分かっています。
これに対して、血液中の血小板が合成する「 TAX2 」は、血小板の凝固を早め、がんの転移を促進することが分かっています。
ようは、PGI2 対 TAX2の比率が大きければ、がんの転移が抑えられ、比率が小さければ、がんの転移を早めるということです。
最近の研究によると、漢方薬のあるものには、PGI2 対 TAX2のバランスを、PGI2を優位にすることが、分かってきました。
例えば、「丹参、紅花、川芎、赤芍薬」などのエキスは、TAX2の合成を抑制し、「薬用人参や田七人参」などのサポニンは、PGI2の合成を高め、TAX2の合成を抑制します。
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